ソフト開発の芝ソフト(魏芝社長)の“中国ビジネス”が伸びている。現地法人が開発したネット通販基盤や無線タグを活用した計測システムなどのオリジナル商材が順調に拡大。SIサービスも含めて中国での売り上げは芝ソフトグループ全体の4割近くを占めるまでに成長している。中国市場の攻略を狙う日本のSIer・ITベンダーから協業の打診も増えている。

 これまで大手SIerからソフト開発を請け負ったり、中国上海にある開発拠点でのオフショア開発を主に手がけてきた。だが、中国の経済発展に伴って開発コストが上昇。地元のIT需要も急速に高まってきたため、中国市場向けのオリジナル商材の開発に注力してきた。上海の現地法人ではネット通販基盤、北京では無線タグを活用した計測システムを開発。日本からのオフショア開発だけに依存する構造からの脱却を進めた。中国で売れた商材は、「日本市場でも販売する」(魏社長)ことを基本姿勢にビジネスを伸ばす。

 また、芝ソフトにソフト開発を依頼してきた日本のSIer・ITベンダーのなかには、急増する中国IT需要を取り込むべく同社との協業関係の強化を望むケースも多い。需要が見込める上海や北京の事情に詳しく、ソフト開発リソースを持つ芝ソフトと組むことにより、中国ビジネスのスムーズな立ち上げを狙ったものだ。

 芝ソフトも日系ベンダーが持つ有力なソフトサービス商材をラインアップすることができ、競争力の向上が見込める。日本のSIerとの協業を「活性化させる」ことでビジネスを加速させる。