日本SGI(和泉法夫社長)は3月31日、防災科学技術研究所(防災科研、岡田義光理事長)から「SGI Altix 4700」を中核とするスーパーコンピュータシステムを受注したと発表した。新システムは、7月の本格稼働を目指して構築する。

 防災科研は、防災科学技術に関する基礎技術や基盤研究開発を行い、災害から人を守り、災害の教訓を生かした強い社会の実現を目指している。91年からは、スーパーコンピュータを導入。各種自然現象について、災害発生時の膨大な観測データを加工し、その結果をもとにシミュレーションによる高精度な災害情報を発信してきた。今回、計算機需要の増大や処理形態の多様化に対応するため、「Altix」を採用した新システムを導入することにした。

 新システムの中核となる並列計算機は、最新の「デュアルコア インテル Itanium」合計2048コアと、合計4TBの共有メモリを搭載した大規模構成の「SGI Altix 4700」サーバーで、理論計算性能は13.59TFLOPS。これに加え、フロントエンド計算機、可視化サーバー、および計1.5PBの磁気ディスク装置などを用いて構築する。すべてファイバーチャネルで接続し、高機能表示装置(スクリーンシステム)として日本SGIのスケーラブル・ビジュアル・クラスタ「Asterism」やソニーの4Kプロジェクタ「SONY SRX-S110」なども活用する。

 防災科研では、「Altix」サーバーを導入した理由として、大規模な並列型システムによる高い並列演算性能と、国内外での多数の実績を挙げている。24時間365日の安定稼働が重要となるため、日本SGIの運用・支援体制も評価したという。日本SGIでは、プログラム支援や可視化におけるサポートも提供する。