セイコーエプソンは、ビジネスプリンタ市場向けに、新たにA4カラーインクジェットプリンタを投入する。ネットワーク機能および両面ユニットを標準装備したPX-B500(7万9800円)と、普及モデルのPX-B300(4万9800円)の2機種だ。

 エプソン販売のマーケティングセンター・中野修義センター長は、「インクジェットプリンタに対しては、ランニングコストが高い、印刷速度が遅い、消耗品の交換頻度が高い、用紙のセット枚数が少ないなどの不満があり、ビジネス用途では業務効率が悪いというイメージが先行していた。だが、当社のインクジェット技術の進化によって、信頼性、生産性の向上、コスト削減を実現することに成功した。オフィスにおいて、十分使うことができるインクジェットプリンタとして、新たに市場参入を図った」と開発から発売の経緯を語る。

 高速ワイドヘッドの搭載や高駆動周波数化などにより、高速印刷を達成。カタログ値ではモノクロ/カラーともに37ppm、J1/J6の測定ではモノクロ20ppm、カラー14ppmをそれぞれ実現した。また、大容量インクカートリッジの採用と最大650枚の給紙を可能にすることで、大量印刷への対応と、ランニングコスト低減を図ることにも成功したという。さらに、エプソンが得意とする顔料インクによる「普通紙くっきり印刷」を実現しているのも特徴だ。

 売り方は、「プリントボリュームが多く、かつトータルコストを意識する企業や、カラー印刷は高くて使用できないと考えている企業や学校、学習塾、小売業、飲食業などを対象に、さまざまな用紙に印刷できるメリットとともに訴求していく」(越智均・エプソン販売プロダクトマーケティング部長)としている。また、一般的なA4カラーレーザープリンタと比べても、CO2排出量を3分の1に抑えることができる強みを生かし、「環境問題に取り組む企業、官公庁にも訴求したい」(同)という。

 一方、同社では、今回の新製品発表に伴い、ビジネス市場向けのプロモーション戦略を転換。ビジネス市場向け製品を「群」として訴求する形とし、ビジネス向け総合カタログの制作や、医療機関向け、小売・流通向け、飲食業向けなどの業種向けカタログを新たに制作し、業務用機器、プロジェクタ、レーザープリンタなどを含めたトータル提案を行う考えだ。