弥生(岡本浩一郎社長)は、SaaS型サービス事業とカスタマーセンターを強化する。4月1日付でトップに就任した岡本社長の方針で、とくにSaaS型サービス事業は「3年後に事業の主軸にする」と強い意向を示している。

 SaaS型サービス事業の強化プランは3か年計画で推進する。1年目は、既存アプリケーションソフトのSaaS型サービスへの移行を進め、2年目にはSaaSとして提供するアプリの新規開発を推進。3年目にSaaS型アプリのバージョンアップを手がける。岡本社長は「中小企業にとってはソフトの機能をサービスとして提供するのは価値が大きい」と説明。主要顧客である中小企業にアプローチするのにSaaSは最適との考えを示している。

 一方、カスタマーサービスの増強では、北海道札幌市に設置する第2カスタマーセンターを拡充させる。現在、同センターの規模は100ブースだが、09年度に200ブースに増やす。弥生は大阪市にもカスタマーセンターを保有するが、人件費や賃借料、求人費用が札幌のほうが安価なため、第2カスタマーセンターを拡充する計画だ。

 なお、この強化計画策定に合わせて、事業基盤も刷新した。社長の下に(1)製品本部(2)営業本部(3)顧客サービス本部(4)管理本部の4本部を設置。副社長には五月女尚氏が就き、常務取締役には相馬一徳氏が就任した。

 新任の岡本社長は1969年生まれの39歳で、91年に東京大学工学部を卒業後、野村総合研究所に入社。証券システムのSE業務およびマーケティングに従事した後、98年にボストンコンサルティンググループに移籍した。00年に独立。経営コンサルティングサービスのリアルソリューションズを設立し、代表取締役社長を務めていた。