日本近代文学館(中村稔理事長)と出版や古書の取り扱いなどを行う八木書店(八木壮一社長)は、デジタルコンテンツサービスを手がけるネットアドバンス(相賀昌宏社長)と業務提携した。

 ネットアドバンスの知識探索サイト「Japan Knowledge(ジャパンナレッジ)」上のサービスとして、「Web版日本近代文学館」の提供を開始。具体的には「ジャパンナレッジ」の「JKセレクトシリーズ」として追加する。

 これまで日本近代文学館と八木書店は同文学館の所蔵書をもとに、数冊を照合して「定本化」し、復刻を行ってきた。それらはマイクロフィルムやCD─ROM版、DVD版として提供されてきた。だが、「CD─ROM、DVDなどはメディアの寿命が20-30年程度といわれており、いつまでもつのか分からない」(八木書店の八木社長)という課題もあった。

 IT技術が急速に発達していることから、ウェブ上から資料を提供することとし、全国の研究者などが貴重な資料へ容易にアクセスできる環境を実現した。

 サービス開始とともに提供するのは、日本近代文学史の研究に不可欠とされる「太陽」「文芸倶楽部明治篇」「第一高等学校 校友会雑誌」の3タイトルだ。

 発刊年月日から検索する「巻号検索」、特集号名、執筆者など各項目をもとに検索する「項目検索」や、本文画像データ32万ページに6万5000の検索書誌データを付すことで、キーワードによる詳細検索も実現した。また、3冊にまたがった串刺し検索も可能。各本文画像ファイルは印刷可能となっている。

 八木書店は今後も順次タイトル数を増やしていきたいとしている。

 なお、5月30日現在、ジャパンナレッジのJKセレクトシリーズを利用する際は、システム利用料のほか、別途コンテンツごとに料金が必要。