日本ラドウェア(秋元正義社長)は負荷分散装置の新製品「AppDirector OnDemand Switch(ODS)」を市場投入し、国内マーケットで主導権を握ることに意欲を示している。同製品は、簡単アップグレードの拡張性を重視するもの。リプレース需要を獲得し、国内トップシェアを維持するF5ネットワークスを追撃する。

 「ODS」は、ソフトウェア・ライセンス方式を採用していることが特徴。ユーザー企業は、同じハードウェアで拡張することが可能だ。ソフトウェアを入れ替えるだけというアップグレードであるため、大掛かりな設備作業が不要となる。森茂人・マーケティング本部長は、「できるだけサービスを停止させないことが必須となっている環境で、トラフィック処理に悩む企業をはじめとして通信事業者などを対象に拡販を図る」としている。

 ソフトウェアのアップグレードだけですむので、導入したハードウェアが7年程度は使える。他社の負荷分散装置に比べて耐用年数が長いことをアピールすることで、他社製品からの乗り換えを促していくという。「ユーザー企業に導入してもらう体制を整えていく」方針で、販売代理店を支援するプロモーションプログラムも策定。販売代理店にとっては、ハードウェアの在庫を減らすことにもつながると訴求し、「2次店による販売を増やしていきたい」意向も示す。

 国内の負荷分散装置マーケットは、F5ネットワークスの存在感が大きい。「F5」というブランド名で購入する企業が多く、価格が高くてもニーズが高まっているのが実情だ。そんななか、ソフトウェア・ライセンスというビジネスモデルを創造し、コスト削減も含めた提案で現在の状況を打破できるかが日本ラドウェアのシェア拡大を左右する。森マーケティング本部長は、「何とかシェアを伸ばし、将来的にはトップを獲得する」と意欲を燃やす。ウェブサーバーなどを対象とした負荷分散装置マーケットが10%以上の成長が期待できるといわれているだけに、今がユーザー企業を増やすチャンスと捉えてビジネス拡大を図っている。