マイクロソフト(樋口泰行社長)は、「Windows Vista」を地上デジタル放送に対応させる。OSに備えているマルチメディア録画・再生機能「Windows Media Center」で、地デジ放送のテレビ番組を視聴・録画可能にする。PCで地デジ放送を容易に楽しめる機能を標準搭載することによって、「Windows Vista」搭載PCの販売に弾みをつける狙い。
地デジ放送の視聴・録画は、「Vista」のマルチメディア機能「Windows Media Center」の拡張版「同 TV Pack」を開発し、OSに標準搭載することでサポートする。地デジ放送を視聴・録画できるPCはあるが、各メーカーがそれぞれ専用ソフトを開発してPCに搭載することで可能にしていた。今回OSレベルで処理することで、各PCメーカーは個別にソフトを開発する必要がなくなり、手間とコストを抑えることができる。また、「起動時間やチャンネル変更の時間が短縮できるなど操作性が向上した」と、ユーザーにとってもメリットがあることを強調している。