日本ベリサイン(古市克典社長 兼 最高執行責任者)は6月26日、同社と子会社でSSLサーバ証明書を販売する、日本ジオトラスト(平岩義正社長 兼 CEO)で展開する新しい経営戦略を発表した。

 登壇した日本ベリサインでマスマーケット営業部長も務める日本ジオトラストの平岩義正社長兼CEOは、「(ベリサインを)すべての商品を持つSSLのデパート、車業界でいうならトヨタになりたい」とした上で、「ベリサインはセキュアドシールで、個人情報を入力する画面でのクリックレート、コンバージョンレートが上がるような『信頼』というイメージを形成したい。ジオトラストにおいては企業の個人情報保護のために幅広く暗号機能を提供したい」と展望を語った。

 昨今の市場の状況を見ると、インターネットの個人ユーザーの増加やホスティングサービスの拡大で、小規模企業でもウェブサイトを開設できるようになった。個人情報保護の観点からSSLサーバ証明書のニーズが堅調に伸長し、小規模なEC事業者において低価格なSSLサーバ証明書のニーズが顕在化しているという。一方、日本ベリサインの調査によると、インターネットユーザーにおいても8割強がオンラインショッピングをする際にSSLに対応していることを重要視しているという結果が出た、という。

 2社の発行するSSLサーバ証明書を比べると、ベリサインのSSLサーバ証明書は、企業の実在性を証明できるものであるのに対し、ジオトラストはドメインネームの登録内容に基づいてSSLサーバ証明書を発行するため、主に通信を暗号化するのみで実在性証明は弱いものの、安価に購入できるという特徴がある。

 同社は今後、企業のセキュリティニーズに合わせ、SSLサーバ証明書製品を提供する。運営と法的実在性を法的文書で確認し、企業認証を強化した上でフィッシング対策につなげたい場合にはベリサインの「EV SSL証明書」を、企業認証によるサイトの存在証明を行う場合には「グローバル・サーバID」「セキュア・サーバID」。また、「ドメイン認証のみの下位レベルで、マスにマーケットが広がる市場にはジオトラストのクイックSSLプレミアムを提供する」(同)と差別化を図る。

 日本ジオトラストについては、6月より同社ウェブサイト上でリテール販売を開始した。今後は直販、もしくはホスティングやウェブ制作などベを手がけているリサインのパートナーを通じて間接販売する。