クラスタストレージ機器メーカーの米アイシロン・システムズが、新しいアライアンスモデルの構築を検討している。ストレージ分野で競合するメーカーとのパートナーシップも視野に入れており、ユーザー層の拡大を模索する。

 クラスタストレージは、電子メールやテキスト、添付ファイルなど「非構造化データ」の管理に適しているといわれている。画像や映像、CADなど大容量データを保管できることから、これまで放送局や製造業、エンタテインメント分野でユーザー企業を獲得。最近では、非構造化データの管理に関心を抱いている一般企業からのニーズが高まりつつある。アイシロンでは、こうした状況を捉え、ビジネス領域の拡大を重視。新規開拓に力を注いでいる。

 しかし、ワールドワイドで他社の動きをみると、ヒューレット・パッカードによるエレクトリック・データ・システムズ(EDS)の買収交渉や、日立データシステムズ(HDS)とブルーアークのアライアンスなどストレージを取り巻く環境は大きく様変わりしようとしている。さらには、競争が一段と激化している。アイシロンのポール・ラザフォードCTOは、「ビジネス領域をさらに広げるには、大きなアライアンスも視野に入れなければならない」との考えを示していえる。

 アイシロンがアライアンス先として適当だと捉えるメーカーはIBMやデルのようだ。両社とも、アイシロンと競合するケースが少ない。「いくつかの条件が合えば是非とも検討したい」考えを示す。

 日本では、「これまでネットワークに強いインテグレータが販売代理店になるケースが多かったが、今後はストレージに強いSIerとのパートナーシップを深める」としている。現在、ある大手SIer2社を販売代理店として獲得することに力を注いでいる。