NGN(次世代ネットワーク)に特化したビジネスを手がけるネクストジェン(大西新二社長)は、ASP型のNGNサービス「CSP(コミュニケーション・サービス・プロバイダ)」の間接販売に踏み切る。販売代理店網の構築に向け、中小SIerとの協業を進めていく方針だ。

 「CSP」は、ネットワークの高付加価値化に向け、複数のメニューを用意して提供しているサービス。ASP化したことから、継続的にサービスを拡充できる。ユーザー企業にとってはネットワーク関連のアプリケーションを低料金で利用できることがメリットとなる。現時点でメニューは、プレゼンスやソフトフォンとして利用可能な「C2X-クリック電話」、2者以上で通話できる「C2X-ブックマークレット」、相手に対して自分の番号を表示せずにコールセンターの代表番号を通知する「プライバシー電話」、携帯電話の通話履歴が保存できる「携帯通話録音ソリューション」、携帯電話でチャットが可能な「インスタントメッセージ」の6種類を揃えた。

 ASP型サービスということから、直販でユーザー企業に対してアプローチすることを想定していた。しかし、月額課金制という手軽さからSMB(中堅・中小企業)でニーズがあると判断。同社がユーザーとして獲得している企業は大規模なケースが多いことから、「CSPを通じて中小SIerを販売代理店として確保する」(大西社長)方針を示している。なかでも、地方でPBXを販売していたディーラーに対して「ASPという『サービス提供するビジネスモデル』で利益を確保していくことを提案していきたい」考えだ。

 同社は、今年度(2008年12月期)中間決算で売上高が4億2100万円(前年同期比39.1%減)と大幅な減少、営業利益がマイナス2億2400万円(前年同期はマイナス3200万円)と赤字幅が広がっている。大型案件がなかったことが大きな要因だ。そのため、下期は自社で案件を確実に獲得する方針。また、販売体制の整備も進めており、中小SIerを販売代理店として確保することも体制強化の一環とみられる。これまでは通信事業者を対象としたビジネスを中心に手がけ、法人向けには親会社の日商エレクトロニクスなど、大企業へのアプローチを得意とするSIerを販売パートナーとして確保していた。それだけに、ASP型NGNという新しいサービスで、どれだけ多くの中小SIerを代理店として獲得できるかが伸長のカギを握ることになる。