ホスティング・ハウジングサービスなどのイーツ(田中辰夫社長)は、SIerなどのITベンダーとの協業を開始する。従来の営業方法である直販に加え、ITベンダーがイーツのサービスを再販する体制を築く。間接販売網を整備することで営業力を高め、顧客獲得を加速させる。

 イーツは、東京都内3か所にデータセンター(DC)を設置し、ホスティングとハウジング、MSP(マネージドサービスプロバイダ)サービスを展開する。設立後9年で新興ネット企業など200社ほどの顧客を獲得し、売上高は約20億円。5000台のサーバーが稼働し、80人のエンジニアを抱える。サーバーは主に日本ヒューレット・パッカード(日本HP)と日本IBM製品を中心に構成している。

 好調なのは、ユーザー企業内の情報システムを運用・監視するMSPサービスで、「都内にDCを持つ点と、顧客の要望にフルカスタマイズで応えられる柔軟さ」(田中社長)を他社にはない強みにしている。

 今回の協業戦略では、イーツのサービスをITベンダーのメニューに加えてもらうことで、間接販売網を確立する。従来進める直販に加えて、協業のITベンダー営業担当者が間接的にユーザー企業に販売することで、営業力を高めるのが狙いだ。運用や監視サービスを手がけたいもののノウハウや設備がなく、システム構築だけしか展開できていないSIerなどと今後交渉を進めていく。パートナー開拓のための営業人員も確保した。

 新営業プランは、7月上旬にトップに就いた田中社長が打ち出した。田中社長は、マカフィーの元常務取締役で同社を退社後、自身で設立したベンチャー企業の社長、ソフトバンク・テクノロジー(SBT)の営業責任者などを経てイーツに移籍した。セキュリティ関連製品・サービス営業の経験が豊富な経営者だ。