関西電力グループのISPであるケイ・オプティコム(田邉忠夫社長)は、光ファイバー(FTTH)加入者を順調に伸ばしている。FTTHユーザーは70万件以上で推移。新規顧客の多くがテレビサービスもセットで加入している。今年7月末の時点で74万件に達したという。

 増加の要因は、複数のメニューを揃えたため。100Mbpsサービスを提供する事業者が多いなか、200Mbpsと1Gbpsも用意している。実際の加入者は100Mbpsを契約するケースが多いが、「メニューを充実させたことで、ユーザーが100Mbpsに値ごろ感をもってくれたのではないか」(橘俊郎・総合経営本部経営戦略グループ部長)とみている。今年度(2009年3月期)末時点の加入者数の見通しは83万件。売上規模は1000億円以上となり、黒字を維持する見込みだ。

 地域特化のFTTH事業は、全国規模で展開するよりも世帯数が限られることから、投資対効果が出にくいといわれている。1ユーザーあたりの単価を増やせるかどうかが事業拡大のカギを握っており、同社はネット接続に加えて電話やテレビサービスをセットにした“トリプルプレイ”で利益を確保。「新規加入者のうち、40%がテレビサービスにも契約する」という。

 また、法人市場での光ファイバーの広がりも視野に入れており「ブロードバンドにも接続していない企業が、まだまだ多いといえる。これをチャンスとみて、アプローチをかけていく」としている。そこで、各地域のケーブルテレビ(CATV)会社とアライアンスを組むことを検討。支店や支社を持つ企業に対応するほか、引っ越しなど個人需要の囲い込みにもつなげる。