京セラコミュニケーションシステム(KCCS、小林元夫社長)は、同社のセキュリティサービスを拡充した。イントラネット上のサーバ・ネットワーク機器を対象とした、SecureOWL「ネットワーク資産リスク洗い出しサービス」とIT統制サービス「サーバ設定確認サービス」を開始したのだ。SecureOWLは現在2000アカウント弱の発行実績がある。今後はパートナーやローカル上のサービスを拡充する予定だ。

 「企業の多くがシステムの所有から持たざる経営に移行していることを受けて、サービスを開始した」(松木憲一取締役プラットフォーム事業本部長兼プロダクトサービス事業本部長)。SecureOWLは、同社が販売しているアプライアンスで、ぜい弱性・リスク管理システム「nCircle(エヌサークル) IP360」とコンフィグレーション監査システム「Ecora Auditor Pro.(エコラ オーディター プロ)」の2製品を使ってサービスを提供するもの。「アプライアンスは導入するのに1000万円はかかる。初期費用もかからず、運用のできるエンジニアがいなくても、シンプルに診断できて、すぐに始められる」(内山英子プロダクトサービス事業本部企画部長)とメリットをあげる。

 SecureOWLは今年2月から開始したサービス。そのメニューは同社がインターネット上から提供するサービスとなっており、診断はすべて遠隔操作。エージェントを必要とせず導入負荷が低いのが特徴。ユーザーはネット上からいつでも診断の予約・実施が可能だ。

 一方、今回開始した二つのサービスでは、顧客のイントラネット上に専用機器を配置することにより、どんな機器が動いていて、その機器がどのような設定になっているかをレポートとして提供する。「ネットワーク資産リスク洗い出しサービス」では、「nCircle IP360」を使用し、接続されているIT資産のOSやIPアドレス、リスクを一覧としてレポーティングする。また、「サーバ設定確認サービス」はKCCSのエンジニアが顧客先に出向き、利用サーバの設定情報の確認とレポーティングを代行する。両サービスともスポット利用が中心となる。

 現在SecureOWLは直販に加え、代理店8社による販売、OEMなどで展開している。今後監査サービスを提供しているようなパートナーなどを順次増やしていきたいとしている。 製品としての将来はローカル上でのサービスをさらに拡充する予定としている。