セイコーエプソン(碓井稔社長)が2月に新プロダクトとして発売したCD/DVD複製装置のデュプリケーター「PP-100」が好調に販売実績を伸ばしている。2000年頃から日本市場に参入している米国大手2社を追随する。「PP-100」の販売目標は、1年間で1000台。将来的には市場を創出するとともに市場シェア20-30%の獲得を目指す。

 「PP-100」はCD/DVDへのデータ書き込みとディスク表面の高画質なレーベル印刷を同時にできる複製装置。パソコンで1枚ずつ書き込みを行い、インクジェットプリンタで1枚ずつ印刷する手間を省き、小ロットでも必要な枚数を簡単に作成できる。オープンプライスだが、実勢価格は約50万円。

 米国では同様の装置がCD/DVDのレーベル印刷を請け負う複製業者などに広く出回り、一つのカテゴリーとして市場ができている。セイコーエプソンは米国の状況を参考に、同社のインクジェット印刷やソフトウェア技術、アーム機構などの“得意技”を駆使し、日本で米国と同様の市場を築こうと新規参入した。

 レーベル印刷には、その印刷に適した染料インクと太陽誘電の光沢写真レーベル印刷ができる技術「Water Shield」を採用した。競合他社にない高品質の複製・印刷を可能にしている。

 また、同梱の統合ソフト「Total Disc Maker」を利用すれば、データ書き込みからレーベル・デザイン画像の編集や印刷までを一つのソフトで行うことができる。日本国内の同装置市場には、Rimage(リマージュ)社と米Premera(プリメーラ)社の2社が、すでに市場を形成している。

 日本では小売・流通業やアミューズメント施設のほか、学校や映像・クリエイティブ業、製造業の電子マニュアルの分野などで「予想外に多様な利用用途が出ている」と、エプソン販売の関澤浩明・プロダクトマーケティング部ビジネス企画課長は、販売実績の推移に手応えを感じている。

 エプソン販売では、全国のビジネスプリンタを販売する代理店を通じた同装置の拡販を強化している。

 「米国市場とは異なる利用方法を見いだし、複製業者だけでなく一般オフィスなどへも市場を拡大したい」(関澤課長)と、同社が強化している「特定市場・用途」向けの製品としても期待している。