住商情報システム(阿部康行社長)は、セキュリティパッチの完全エミュレートが可能なアプライアンス製品の「ServerShield」で順調にユーザー企業を増やしている。昨年5月の発売から現時点で30社を獲得。当面は直販がメインだが、販売代理店経由で拡販を図ることも視野に入れている。

 「ServerShield」は、サーバーソフトベンダーからリリースされるセキュリティパッチを同製品内で完全エミュレートすることで、OSをはじめとしてデータベースやアプリケーションなどのぜい弱性を迅速に塞ぐことが特徴。米Blue Lane Technologies社と販売契約を結ぶことで国内市場への投入を実現した。

 企業システムでは、セキュリティパッチが公開されても即座に適用できずに一定期間放置されるケースが多いといわれている。赤澤卓真・IT基盤ソリューション事業部基盤インテグレーション第3部セキュリティソリューション第2チーム主任は、「業種を問わず、ぜい弱性を課題に掲げる企業は多いため、順調にユーザーを増やしている」と自信を示す。現段階で30社に導入。アプライアンス製品で導入しやすい点でも、ユーザー層は大企業から中小企業まで幅広く獲得しているようだ。

 国内市場ではブランド名が浸透していないことから、製品の信頼性を訴えるために直販をメインとしてきた。今後は、販売代理店のルートで拡販を図ることも検討する。「まずは、1案件ベースでアライアンスを組むことになるだろう」とみている。導入が簡単なアプライアンス製品という特長が認められれば、多くのSIerやディストリビュータが担ぐ可能性を秘めている。

 また、同社では米BlueLane社のセキュリティパッチエミュレータ製品として仮想化環境で活用することが可能な「VirtualShield」も発売。すでに10社のユーザー企業を獲得している。販売代理店として、ネットワールドと契約を結んでいる。