1位は「奉行」のOBC

 調査会社のノークリサーチ(伊嶋謙二社長)は2008年6-9月の期間で、中堅・中小企業(SMB)のERPパッケージの利用実態調査を実施した。レポートによると、SAPジャパンの躍進が光り、シェア3位に浮上。SMB向けERP市場で「国産4強」といわれるオービックビジネスコンサルタント(OBC)とOSK、オービック、富士通に割って入る形になった。

 調査は、年商5億円から500億円の全国のSMB向けに実施した。現在利用しているERPを回答させる内容で、有効回答数は1765社。回答社の年商別属性は、50億円未満が42.6%で、50億円以上100億円未満が18.3%、100億円以上300億円未満が20.4%、300億円以上が14.6%、未回答・不明が4.1%。

 シェア1位はOBCの「奉行新/vERP」で11.8%を獲得した。2位以下はOSKの「SMILEシリーズ」(10.4%)、SAPジャパンの「SAP ERP」(9.6%)、オービックの「OBIC 7」(8.9%)、富士通の「GLOVIA-C/smart」(8.4%)と続いた。

 今回の調査で特徴的なのが、SAPジャパンのシェア上昇だ。ノークリサーチが昨年のほぼ同時期に実施した調査によれば、SAPジャパンの順位はシェア6.1%の7位で、今年に入って拡販に成功していることがわかる。ノークリサーチではその要因として、「SMBが大手企業と取引する際、『SAP ERP』が必要となったケースが多いと考えられる」と分析している。また、「今後利用する予定のERPパッケージは?」に対する回答では、SAPジャパンは年商50億円以上の企業の場合で1位を獲得している。

 SAPジャパンは8月、年商50億円以上200億円未満の企業を対象とした新ERPパッケージ「SAP Business All-in-One FAST-START PROGRAM」を発売。9月から本格的な営業を開始しており、シェア上昇につながる可能性がある。今後シェアがさらに拡大することが予想され、SAPジャパンの躍進は継続しそうな気配だ。ただ、調査レポートによると、SAP製品導入企業の評価では他社のERP製品に比べて低く、ユーザー企業の満足度はそれほど高くないことも浮き彫りになっている。