日常のバックアップ作業をCDP(継続的データ保護)で――。ストレージ関連機器ベンダーのニューテック(笠原康人社長)は、このほど開催したセミナーのなかでCDPアプライアンスを導入する必要性を説いた。これは、バックアップウィンドウ(バックアップ作業に費やす時間)をほぼゼロにすることが実現可能であるため。同社では、データ管理の簡便性を訴えている。

 同社が提供するCDP製品は、ソフトウェアとしてファルコンストアを活用したほか、ハードウェアを自社で開発してアプライアンスに仕上げている。CDPアプライアンスを開発したのは、ユーザー企業のなかでバックアップに「時間がかかる」「直近のデータがリストアできない」「遠隔地のバックアップは非現実的」などといった問題点が浮上しているため。こうした問題を解決するCDPに対するニーズが高まっていると判断したことから、製品化に踏み切った。

 導入事例としては、大手電機メーカーが100台のクライアントPCを1台のCDPで管理するといったケースや、ゲームメーカーがNASのバックアップ用途に活用、ネットワーク機器メーカーが各拠点に点在する重要なデータのレプリケーションを行う、半導体メーカーが各工場のファイルサーバー管理として活用するなどがある。

  CDPとは  
   
 「Continuous Data Protection(継続的データ保護)」の略。システム上のファイルに加えられた変更を常時把握し、専用のコンポーネントに保存する技術で、バックアップにかかる時間が非常に短い。しかも、復元の精度がきわめて高いことが利点だ。ディザスタリカバリ対策で、既存の保護体制に新しくプラスする要素としてニーズは高まっている。
 また、仮想化環境との互換性が高いことも売りとしており、VMware上の仮想マシンに対応。物理時と同程度の手順でバックアップできるなど簡便性も追求している。ほかには、仮想環境上で障害発生した際に、新規に作成した仮想マシンに戻したい時点のスナップショットディスクを適用、そのまま移行することが可能。さらに、iSCSIカードを使っていない状況下での緊急即時リカバリーも行える。

 同社は、ストレージ専業ベンダーとして大企業へのシステム提供に加えてSMB(中堅・中小企業)需要の掘り起こしに力を注いでいる。SMB市場でストレージのニーズが高まりつつあるなか、アプライアンスなど導入や管理の簡便性を追求した機器の開発で拡販を図っていく。