暗号ソフト開発・販売の日本PGP(北原真之代表取締役)は、Mac関連ソフトの販売に強いアクト・ツー(加藤幹也代表取締役)と販売代理店契約を結んだ。アクト・ツーは日本PGPが持つPCのハードディスク(HDD)暗号化ソフト「PGP Whole Disk Encryption」を中心に販売活動を12月中旬開始。法人と個人の両市場で販売活動を展開し、発売から1年間で1万ライセンスの販売を狙う。

 日本PGPはサーバーやPC、メールなどを暗号化するソフトを開発・販売する暗号化ソフト大手、米PGPの日本法人で2005年に設立。四国電力グループの四電ビジネスや東京大学など国内約1500社・団体の顧客を持つ。日本システムディベロップメント(NSD)とペンティオ、マクニカネットワークスの3社を販売パートナーとし、間接販売網を築いている。

 アクト・ツーは、Macで動作するソフトの販売に強いベンダーで、なかでもMacでWindowsも動作させる仮想化ソフト、セキュリティ対策ソフトの販売を伸ばしている。Macの販売が伸びていることも追い風になり、昨年度(08年11月期)の売上高は前年度比50%伸びた。Macで動作可能な暗号化ソフトもすでにラインアップしていたが、フォルダやデータごとに暗号化するツールだけで、HDDを丸ごと暗号化するソフトは販売していなかった。HDDをそのまま暗号化したいという企業の需要が高まっているなか、ニーズを満たすタイトルを探していた。

 こうした背景のなか、販路を拡大したい日本PGPの狙いと、HDD暗号化ソフトを探していたアクト・ツーの思惑が合致し、今回の販売提携に至った。アクト・ツーの加藤代表取締役は、「タイトルの機能はもちろんだが、PGPのブランド力と実績、さまざまな暗号化ツールを総合的に持つ点などを評価した」と話している。

 アクト・ツーは法人と個人の両市場で販売する計画。価格は2万6145円だが、発売記念として3月31日までは1万9800円で販売する。企業市場には直販Webサイトとダイワボウ情報システムおよびソフトバンクBB、丸紅インフォテック、アップルを通じて拡販。一方、個人向けには、直販Webサイトと家電量販店、アップル直営店「Apple Store」で販売する。加藤代表取締役は、「今は仮想化とセキュリティソフトが当社の2枚看板だが、3本目の柱として暗号化ソフトを考えている。今年度は宣伝投資などかなり注ぎ込み、拡販に力を注ぐ」と説明している。

 アクト・ツーが販売を始めたのは、9月に日本PGPがリリースした「PGP Whole Disk Encryption」の最新版で、同バージョンで初めてMacに対応した。MacとWindowsの両OSで利用可能な点と高速暗号処理、USBメモリなどの外部メディアの暗号化機能も標準搭載していることなどが特徴。セキュアで使い勝手のよい公開鍵暗号方式を採用する。各PCにインストールするソフトを一元管理するオプションツールも用意している。