IT調査会社のノークリサーチ(伊嶋謙二社長)は、2008年度(08年4月~09年3月)のPC(IA)サーバー市場動向を調査した。上期実績のメーカー別台数シェア順位をみると、NECが25.7%を獲りトップを堅持。値下げで攻勢をかけた日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は23.0%で2位で、NECに若干水をあけられた。一方、市場全体の台数伸び率は上期4.4%増の26万7900台だったものの下期はマイナスとよみ、通期でも昨年度を下回ると予測。6年ぶりの減少に転じる見込みだ。成長市場でも景気後退が影を落とし始めている。

 上期のシェア順位はNEC、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の後にデル、富士通、日本IBMと続く構図で、前半期と変わらない。日本HPは値下げやブレード型モデルの新製品投入で攻勢をかけ、ラック型とブレード型ではトップを獲った。だが、タワー型でNECに水をあけられ、結果的には前半期に比べ、若干ポイント差を広げられた。両社の差は金額シェアではさらに拡大し6.5ポイント。3位以下のメーカーでは、4位の富士通が前年同期に比べ6.5%伸ばした。逆に日本IBMはブレード型は好調なものの、タワー、ラック両型のチャネル販売が不調でシェアを落とした。

 市場全体の上期販売台数は、前年同期比4.4%増の26万7900台で過去最高の出荷。金額は1461億円。ただ、下期は一転してマイナス成長予測となり、前年同期比4.4%減の28万900台を見通す。通期でも0.3%減の54万8800台、6期ぶりの減少に転じると予測した。景気後退による買い控えと、仮想化技術の採用やサーバー統合での物理サーバー購入が減少することを主な理由としてあげている。

 ただ、09年4月以降は08年春にマイクロソフトが発売した新OS「Windows Server 2008」への切り替えにともなうリプレース需要が生まれるとし、再びプラス成長に転じるともみている。

 一方、タイプ別の構成比率(通期見込み)は、タワー型が42.7%、ラック型が46.4%、ブレード型が10.9%。タワーとラック型ともにポイントを落とし、ブレード型がその分伸びている。もっとも、過去に比べてブレード型の伸び率は鈍化している。