新日鉄ソリューションズ(NS-SOL、北川三雄社長)が製造業向けの商材メニューの見直しを進めている。自動車や電機など製造業の減産体制が強まるなか、コスト構造の見直しやリソースの最適化を支援する商材メニューを強化する。増産体制下では、SCM(サプライチェーンマネジメント)やERPなど生産力を増強する商材が売れ筋だったが、現在はコスト削減などリソース消費の抑制へとユーザーの関心が移っているためだ。NS-SOLは、製造業向けのリソースプランニングで実績が多く、このノウハウを減産時にも応用することでビジネス拡大につなげる。

 今年1月には、製造業の保守サービスにかかる人・情報・モノを統合的に管理するツールを新しくサービスメニューに追加。開発元は米サービジスティクス社で、保守サービスから補修部品のロジスティック(物流)、在庫削減に至るまでトータルに最適化できる。経済情勢の悪化で“今あるものを補修しながら使う”消費者心理が強く働いているなか、製造元もこうした消費者ニーズに対応。保守サービスの効率化を図ることで、「収益増が期待できる」(同社の産業ソリューション事業部事業企画推進グループの井上和佳部長)と見る。NS-SOLではこの分野での受注件数を向こう3年間で30~40社、売上高は累計30億円程度を見込む。

 また、サーバーなどの維持運用費の2割削減を目指すクラウド型アウトソーシングサービス「absonne(アブソンヌ)」の製造業向けの営業も強化。コンサルティングを通じてROI(投資対効果)を測定し、「削減額を具体的に示す」(同グループの岡本太郎・シニア・マネジャー)など、減産体制下での即効性をアピールすることで受注獲得に結びつける。(安藤章司)