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セキュアヴェイル SaaSで「運用・監視」を提供 ログ解析の幅をDBに拡大

2009/02/16 21:26

週刊BCN 2009年02月16日vol.1272掲載

 セキュアヴェイル(米今政臣社長)が提供しているSaaS型サービスが好調だ。同社は運用・監視事業と、ログ解析事業の2本柱で事業展開を行ってきたが、2月にはそのサービス提供に使用している独自開発の運用・監視システムをSaaS型サービスとして提供開始した。またログ解析ではインターネット関連のログ収集からデータベース(DB)ログにまで、解析の幅を広げている。

 同社はログの運用・監視事業の「MSSP(マネージド・セキュリティ・サポート・プロバイダー)」事業と、企業内のネットワーク機器のログを解析する「LAP(ログ・アナリシス・プロバイダー)」事業の二つを柱としている。MSSPでは「NetStare」、LAPでは「LogStare」というブランドで製品、サービスを展開している。

 「NetStare」では、セキュリティシステムの設計・構築のコンサルティングから、導入・監視・監査サービスを行う。ファイアウォールやIDS、IPS、インターネットサーバーなどの機器の運用・監視は、24時間365日体制で同社のSOC(セキュリティオペレーションセンター)から遠隔で提供する。

 運用・監視の状況は、同社の提供するウェブポータルから確認できる。提供を始めた当初、ユーザーはレポートを見ることができるのみだったが、改善を図ってきた。「ユーザーと同じ視点で話す必要があるため、ユーザーにも管理ポータルを提供し状況把握ができるようにしている」(米今社長)。

 自社のサービスに使用している独自開発の運用・監視システム「NetStare Manager」を2月16日からSaaS型サービスとして提供する。これまで顧客ごとにカスタマイズした製品として販売してきたが、SaaS型「NetStare for SaaS」提供により、本格的な運用・監視システムを資産として保有することなく、低コストで導入できる。特徴の一つとして、「DSV(ダイナミック ステータス ビューワー)」で監視対象のシステム構成をウェブ上で可視化することができ、これにより障害があった場合に、どこで障害が生じたかを一目で把握できるようになった。構成だけでなく、画面上の線の太さにより、トラフィック量を把握できる。

 「LogStare」についてはASPとして提供し、インターネットサーバー、ネットワーク機器など企業内のデバイスからログを収集・解析し、管理ポータルからレポーティングする機能を提供しているが、早くからサービス事業の強化を図ってきた。内部統制上の問題から、ログを外に出すことができないというユーザーの不満をパートナーから聞きつけ、「LogStare」をアプライアンス化した「LogStare Tetra」や、ソフト単体の販売も開始した。だが、「アプライアンスは運用に手間がかかる。製品を出した後にサービスが伸び始めているほか、アプライアンス自体の運用を当社に任せる動きもある」(米今社長)という。「LogStare Tetra」では従来はインターネット関連の機器を中心にログの解析を行ってきた。だが、監査では「データベース管理も要注意事項になる」(米今社長)ことから、企業内のファイルサーバーや、DBに対しても解析機能を拡張。サービスの幅を広げている。(鍋島蓉子)
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