ソフト開発のカイエンシステム開発(金子一彦代表取締役)は、情報システム開発などのプロジェクトを効率的に管理する「BizMagicワークス」を2月中旬に発売した。「工事進行基準」での収益計上サポートや、類似製品に比べて低価格であることを武器とする。直販で、従業員数500人以下のソフト開発企業とSIerをターゲットに拡販。発売後1年間で50社の顧客獲得を狙う。4月にはSaaS型サービスとしても販売する。

 「BizMagicワークス」は、同社が約3年前に企画、2年前から開発をスタートさせた自社開発製品。同社もソフト開発企業のため、自社内でもソフト開発プロジェクトの効率的な管理手法を模索していた。新製品は、自社内で要望が強かった点や課題解決のための機能を盛り込んで製品化した。プロジェクトに携わる各SEのスキル情報と開発期間、各SEに振り分ける開発作業、コストや見積り金額を事前入力し、進捗情報を現場SEが更新すると、進捗度や収益計画との差がひと目で分かる。4月からソフト開発業に適用される「工事進行基準」での収益計上方法をサポートし、「EVM」を活用した原価計算が可能だ。すでにモニターとして10社のユーザー企業を抱えている。

 ツールは3種類に区分。(1)プロジェクトの進捗・工数などを確認する現場責任者に適した「タスク管理」(2)現場SE向けで作業進捗度を入力するだけの「作業記録編」(3)タスク管理と作業記録編に収益把握機能を付加した経営層向け「コスト管理」の3種類とした。

 後発であることから安価に設定したことを武器とし、20ライセンス以下の場合で1ライセンスの価格は「作業記録編」が6600円、「タスク管理」が1万5400円、「コスト管理」が2万2000円。例えば、30人が関わるプロジェクトで、コスト管理10ライセンス、タスク管理20ライセンスの価格は52万8000円となる。3月末日までは全ライセンスを通常価格よりも30%下げて提供する。また、無期限で「タスク管理」を3ライセンス無償提供する。

 まずは直販で展開するが、「ユーザー企業が販社となるケースが考えられる。モニターユーザーのなかでもすでに3社から『販売したい』と手をあげてもらっている」(金子代表取締役)ことから、間接販売網の構築も視野に入れている。また、4月にはSaaS型サービスも始める。イーネットソリューションズのデータセンター設備を活用して、「コスト管理」と「タスク管理」を合わせた機能を月額4500~5000円で提供する予定だ。(木村剛士)