デル(ジム・メリット社長)は4月1日、サーバーとストレージ、ワークステーションおよび管理ソフトの新製品として合計14種類を発表、全製品同日付けで発売した。新製品群はサーバーとストレージがそれぞれ5モデル、ワークステーションが3モデル、管理ソフトが1タイトル。

 サーバー「Dell PowerEdge」シリーズの新モデルは、デルにとって第11世代目。すべて2ソケットで、ハーフハイトとフルハイト型の各ブレードモデルとタワー型1種類、ラック型2種類を用意した。インテルの次世代プロセッサを搭載したほか、仮想化環境に適した仕様と省電力化、容易なセットアップ・運用管理を特徴とした。

 仮想化への対応では、仮想化に重要なメモリを前世代モデルよりも1.5ー2.25倍搭載。1モデルを除き、オンボードでギガビットNICを4ポート備えた。省電力化では冷却ファンを前世代モデルよりも60%省電力化、電源モジュールもAC/AD変換効率90%とした。

 セットアップと運用管理の効率化では、マザーボード上にファームウェアやデバイスドライバ、各ユーティリティを保存した専用ライザーカード「ライフサイクル・コントローラ」を装備。セットアップにはCDやDVDが必要ないため、前世代モデルよりも導入時間を半減させた。また、サーバー管理ソフト「Dell Management Console」を無償添付し、デル以外のハードを含め1つの画面で集中管理できるようにした。

 また、メンテナンス効率向上のためにきょう体デザインも変更。マルチスクリーンLCDディスプレイを搭載したほか、マザーボードおよびレイアウトの共通化なども図った。

 一方、iSCSI SANのストレージ「DEll EqualLogic PS6000」シリーズでは、SSDを含め、搭載ディスクで異なる5モデルを揃えた。前世代に比べシーケンシャルの書き込み速度を最大91%向上、読込速度を最大29%向上させた。

 ワークステーション「Dell Precision」シリーズでは、次世代Xeonプロセッサを搭載したほか、有力ISV35社、90個のアプリケーション認証を受けた。

 会見で冒頭挨拶したジム・メリット社長は、「ユーザー企業の声は1つに集約される。それは、ITコスト削減とROIの向上だ。デルは、オープンで使いやすく高い効率性のモデルに力を注いでおり、ユーザー企業のニーズにマッチしている」と説明。

 また、競合ベンダーとの違いについても言及し、「HPやIBMはユーザー企業を助けると言うが、独自仕様の世界での話。ユーザー企業を囲い込むことで、環境を複雑化している。デルはそうではない。ブラインドテストと呼ぶ試験では、15の異なったカテゴリでHPやIBM製品と当社製品をユーザーに比べてもらったが、13項目で高い評価を得ている」と自信を示した。

 一方、町田栄作・執行役員アドバンスド・システムズ・グループ本部長は今回の発表内容について「これだけリッチな発表は初めてだろう。サーバー製品群のフルモデルチェンジといっても過言ではない」とし、新製品群の重要性を強調した。