介護・福祉事業者向け業務システム開発のワイズマン(盛岡市、南舘伸和社長)は、クラウド型データセンター(DC)を活用したASPサービスを2009年度第3四半期(09年10~12月期)をめどにスタートさせる。クラウド型DCは新日鉄ソリューションズ(NSSOL)のabsonne(アブソンヌ)サービスを活用するもので、従来型のホスティングサービスと比較して2割程度のコスト削減を見込んでいる。

 ワイズマンは全国に約10万ある福祉・介護事業所の業務システムにおいて、およそ2割のシェアを持つトップベンダー。同社は、ASP化を推し進めており、これまで約3000ユーザーのシステムをASPに置き換えてきた。ところが、ASPユーザーが増えるに従ってDCにかかる負荷が増大。こまめにサーバーやネットワーク機器などを増設して対応してきたが、「ハード製品を小口で買い足すと単価がどうしても高くなる」(佐山国央・ASP事業統括部運用管理課長)ことが課題として浮上。absonneサービスでは、NSSOLがワイズマン以外の他のユーザーも含めてまとめて購入するため、メーカーに対する価格交渉力が強い。大口で機材を調達し、マルチユーザー方式で展開したほうがコストメリットを得やすくなる。

 介護・福祉事業者は、経営母体が小さいところが多く、ユーザーのオフィスにシステムを据え置く従来型では、十分な維持管理ができないことも考えられる。ワイズマンではASP化によってサーバー管理の手間をなくし、ユーザーの負担を軽減。absonneによってDCにかかるコストも抑え、シェア拡大と収益確保を両立させていく方針だ。(安藤章司)