RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)開発・販売のアイエニウェア・ソリューションズ(早川典之社長)は、新タイトル「SQL Anyware 11」日本語版を7月1日に出荷開始する。有償ライセンスを従来の1モデルから3モデルに拡充。中堅・中小規模の事業所でも導入しやすいように変更し、競合の日本オラクルやマイクロソフトを追撃する。

 「SQL Anyware」は、低スペックでも高速動作が可能なデータベース(DB)エンジンと、他社製DBとの相互同期を特徴とするRDBMS。簡便な導入・運用設定にこだわり、RDBMSの知識をあまり持たないユーザーに評価され、モバイル端末機器やアプリケーションに組み込んで利用するケースも多い。全世界で1000万ライセンスを販売した実績を持つ。

 9から10にバージョンアップした際、アーキテクチャの大幅変更を実施。新版では「前版から大幅に見直した構造を安定的に稼働できるように改良し、200以上の新機能を追加した」(早川社長)という。

 新版投入に合わせ、ライセンス体系を見直した。従来、有償ライセンスは1タイトルしかなかったが、新版からは導入規模別に3タイトルを用意。中小規模事業所向けの「ワークグループ」、中堅規模向けの「スタンダード」、大規模向けの「アドバンスト」を設けた。早川社長は、3ライセンスのうち中規模および小規模向けタイトルの拡販に自信を示している。

 「大企業では 、本社の基幹システムでマイクロソフトやオラクルを利用しているケースが多く、情報システム管理者は支社・支店でも同じベンダー製品を使いたいと考えている。ただ、どこの企業でも大幅なIT費用削減を進めている現在、支社・支店ごとに独自のRDBMSを活用してもよいという機運が高まってきた。他社に比べて安価で、他社製品とのデータが同期できるアイエニウェア製品が入り込める環境になった」と早川社長は説明している。

 販売は、関連会社のサイベースの営業担当者や自社営業担当者などの直接提案を重視。大企業の支社・支店を主なターゲットにして、マイクロソフトや日本オラクルに対抗する。(木村剛士)