シーイーシー(CEC、新野和幸社長)は、クラウドコンピューティング事業への参入を明らかにした。今年秋口をめどに、クラウド方式による独自のサービスメニューを整備する。個別企業に向けたプライベートクラウドや、モバイル対応クラウドなどを想定している。同社は今年1月、データセンター(DC)の設備品質で国内最高水準のTier4レベルの神奈川第二DCを開設。こうしたDCリソースを活用することでクラウドサービスを立ち上げる。

 クラウドビジネスへの参入は、大手SIerのなかで若干出遅れた感がある。もともと強みとするアウトソーシングのノウハウや仮想化技術を総動員することで、「迅速な立ち上げ」(新野社長)を目指す。まずは、PaaSと呼ばれるクラウド型のプラットフォームの提供といった基盤系のサービスからスタート。段階的に、より付加価値の高いSaaS系のアプリケーションサービスを拡充する。同社は、2008年4月にコニカミノルタグループと、中堅・中小企業向けビジネスの拡大が期待される合弁会社コニカミノルタビズコムを設立。例えば、自社での情報システムの運用が難しい中小企業向けのサービスを検討する。

 クラウド関連の事業目標は今後詰める。全社の第1四半期(09年2~4月期)の連結売上高は前年同期比17.1%減、営業利益は5億円の赤字に転落した。クラウドサービスなど自社独自のサービスやプロダクトを拡充することで逆境を乗り切る構え。(安藤章司)