サイベース(早川典之社長)は、データウェアハウス(DWH)向けデータベース(DB)の最新版「Sybase IQ 15.1」を11月初旬に発売する。ビジネスインテリジェンス(BI)用サーバーのパフォーマンスを向上させるための新機能などを付加。新版から従来の大規模向けタイトルだけでなく、中堅・中小企業(SMB)タイトルを用意し、新版投入で大企業だけでなくSMB市場にも攻め入る。
「Sybase IQ 15.1」は、独自のアーキテクチャによる大量のデータを高速集計・分析する機能をもつDWH向けDB。全世界で1650社、3000システムを販売した実績がある。新版の有力機能は「インデータべース分析」で、従来BIアプリケーション側で実行していた予測分析などのデータ処理を「Sybase IQ 15.1」で処理することで、BIシステムの運用負荷を軽減し、高速処理を可能にした。このほか、クエリ性能やデータ・ロード速度を向上させた点や、ソフトベースの製品でありハードに依存しないため拡張性に富んでいることを訴求していく。
また、従来は1タイトルだったラインアップを新版から2タイトルに拡充。従来の大規模DWH向けタイトルに加え、中堅・中小規模向けタイトル「Sybase IQ Small Business Editon(SBE)」を用意した。大企業の1部門や中堅・中小企業の利用を想定し、大企業が中心だった顧客層のすそ野拡大に挑む考えだ。