日立情報システムズ(日立情報、原巖社長)は、栃木県那須塩原市の教育委員会に仮想PC型のシンクライアントサービス「VMSiCS(ヴイエムシックス)」を納入、市内の小中学校35校で稼働を開始したと発表した。

 那須塩原市では、市内小中学校の教職員が自宅のPCで業務を行うケースが多いことから、データの持ち出しにともなう情報漏えいリスクを抱えていた。また、個人所有のPCと市が管理するPCが混在しているため、PC運用管理の負担も増大していた。

 こうした課題を解決する手段として、PCにデータを保存できないシンクライアントの導入を検討した結果、通常のシンクライアント端末ではなく、ユーザーのPCをサーバー上で仮想化する仮想PC型のシンクライアントサービス「VMSiCS」の採用を決定した。

 「VMSiCS」は、ユーザーごとに異なるデスクトップ環境やアプリケーションを利用できる点、USB型デバイス「PocketClient」によって職場の既存PCおよび自宅や外出先のPCをシンクライアント端末として利用できることなどが特徴。「導入型」と「月額利用型」の2種類のモデルを用意しており、今回は、「VMSiCS」サーバーおよび750人分の仮想PC、270台のシンクライアント端末、「PocketClient」300本などで構成される「導入型」のシステムを納入した。

 那須塩原市内の小中学校では、「VMSiCS」の導入で教職員が自宅や出張先のPCから学校と同一のデスクトップ環境で作業ができる、安全で利便性の高い業務環境を構築した。また、教職員の仮想PCと業務データをサーバー上で一括管理することで、PCの購入・廃棄などの運用管理負担、データの持ち運びやバックアップなどのデータ管理負担を軽減した。