ネットワークセキュリティ関連製品を中心としたディストリビュータであるジェイズ・コミュニケーション(愛須康之社長)は、国内総販売代理店として販売を手がけるNAC(ネットワーク・アクセス・コントロール)機能を搭載する「Trustwave Mirage Endpoint Control」シリーズを事業の柱に据える方針を掲げた。価格を通常の7分の1程度に引き下げるキャンペーンを実施し、新規顧客を開拓。販売代理店体制も確立しつつある。

2010年度に1億円規模の売り上げ狙う

 ジェイズ・コミュニケーションは、旧Mirage Networks製品だったことから「Trustwave Mirage Endpoint Control」を販売しており、08年4月から代理店としてのポジションを確立した。しかし、日本市場ではユーザー増の可能性を追求していたことから、「昨年は、積極的に販売するというよりも様子見の状況だった」(丹羽真規・営業本部マーケティング部チーフ)と打ち明ける。ところが、最近になって同製品の機能とユーザーニーズが近づいてきたことで再び販売体制を整備。今年7月には、新製品を市場投入するなど拡販の本格化を図っている。

 今回、キャンペーンでリーズナブルに提供しているのは「N-245」。通常は700万円(サポート込み)程度で販売しているものを、100万円(同)を切るという思い切った価格戦略に踏み切った。この価格帯でも、「販売パートーナーが利益を取れるよう、十分に試算した」としている。利益がきちんと確保できることから、大手SIerを中心に5社弱の販売代理店が積極的に売るとコミットしており、「当社は間接販売で拡販できる体制を構築しつつある」とアピールする。

 同シリーズは、おかしな振る舞いをみせるネットワークノードを隔離するのが特徴。管理しづらいといわれているクライアント端末を、容易に管理できるようになる。販売代理店にとっては、ネットワークインフラのリプレース時にスイッチなどとの組み合わせで提供できるほか、すでに構築されているインフラに追加で搭載するなど、単体売りも可能だ。インテグレータとディーラー、ともに販売できる製品ということになる。

 キャンペーンは今年12月24日までの実施で、限定10台に絞っている。同社は、今年度(09年12月期)はキャンペーン中心で大きな販売を見込んでいないが、「来年度は1億円規模の売り上げを目指す」と自信をみせる。(佐相彰彦)