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あおい情報システム 美容室システムのASP版を拡販 代理店販売、OEM供給を検討

2009/10/06 21:41

週刊BCN 2009年10月05日vol.1303掲載

 茨城県水戸市に本社を置く2004年創業のSIer、あおい情報システム(大川原啓玄社長)は、自社開発のASP型サービスである美容室専用総合管理システム「Venus(ヴィーナス)」を本格的に販売する。現在までに県内を中心に20店舗に導入。今後3年間で500店舗の導入を目指し、営業活動を強化している。直接販売だけでなく、要望に応じて代理店販売やOEM(相手先ブランドによる生産)供給も行う計画だ。

 「Venus」は予約、顧客、店舗、スタッフの管理機能とメールの自動配信が備わった「総合管理システム」。パソコンだけでなく、携帯電話とFAXでの利用が可能だ。「顧客管理」では顧客ごとのカルテや来店顧客の管理などのほか、顧客からの予約をインターネットを介して受け付け、確認メールを送信できる。このほか、クーポンやメルマガの発行といったリピート率を向上させる機能や、来店頻度を分析して「来店予測」や「リピート率」を導き出すこともできる。

 中小規模が多い地元の美容室向けに同様のシステムを提供するベンダーはほかにも存在するが、「当社のシステムは、売り切りでなくASPの従量課金制なので、常に利用者の声を基に機能を追加し続けている」(大川原社長)のが特徴だ。最近では、茨城県外でも、横浜市の美容室が同システムを導入したケースもあり、こうした県外からの引き合いが増えているという。

 全国には美容室が約22万店舗あるといわれる。このうち、3年間で500店舗への導入を狙う。

VenusのPCと携帯電話の利用画面

 大川原社長の実母が美容室を経営しており、「こうした現場の声やノウハウを、新しい機能としてどんどん付加して、使いやすいシステムに変えていく」と話す。

 同社では、同システムと同じ技術やサービスの仕組みを他の業種向けにも展開する計画だ。現段階では「中古自動車やお弁当屋さんなど、チェーン店だけでなく個人営業向け店舗用として20業種のシステムを構想している」と、美容室システムを足がかりにして事業の拡大を狙う。(谷畑良胤)
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