日本システムウエア(NSW、多田修人会長兼社長)の携帯電話用プラットフォーム「Android(アンドロイド)」向けのマルチメディアプレーヤー「nswPlayer(nswプレーヤー)」が6万ダウンロードを突破し好調だ。同社はAndroidに対するノウハウを蓄積し、いずれはデジタル家電などで技術を応用したい考えだ。

 NSWは、今年3月にグーグルの携帯電話向けプラットフォーム「Android」用のアプリケーションを販売するサイト「Android Market(アンドロイド マーケット)」にマルチメディアプレーヤー「nswPlayer」を個人ユーザー向けに無償公開した。以降、順調にダウンロード数が増加し、今年9月時点において全世界で6万ダウンロードを記録した。

 同社はもともと携帯電話向けの組み込みソフトウェアの受託開発などを手がけている。また、携帯電話開発用ハードウェアを販売するほか、ミドルウェア、デバイスドライバの開発、OSのポーティングなどを提供している。

 こうした実績をもとに、新しいプラットフォームであるAndroidを次のビジネスシーズとして捉え、ノウハウを蓄えるために、今回の「nswPlayer」を開発した。ところがダウンロード数が飛躍的に伸び、NTTドコモのサイトで紹介されるなど、話題を呼んだ。さらには、「Android Marketで公開しているアプリケーションについて、カスタマイズして使いたいという企業からの問い合わせも多い。これまでにキャリアや、携帯電話向けにサービスを提供している企業から話を受けた」(プロダクトソリューション事業本部エンベデッドソリューション事業部の立岩和人副部長)と、注目を浴びている。

 Androidについては、ノウハウを蓄えることで受注案件につなげるほか、今後デジタル家電などでチャンスがあるとみている。今後はデジタル家電への応用に向け、積極的に投資していく方針だ。

 Android Marketで公開している「nswPlayer」は楽曲、動画などを分かりやすく一覧表示できるアプリケーション。H.264/AVC、MPEG4、3GPP、MP3、AAC、AMR、PNG、JPEG、GIF、BITMAPといったフォーマットに対応し、「メディアタイプごとにタブで切り替えることが可能」(同部の古家佳武氏)となっている。(鍋島蓉子)

エンベデッドソリューション事業部の立岩和人副部長(左)と古家佳武氏