韓国のセキュリティベンダーAhnLabの日本法人であるアンラボ(山口一郎社長)は、10月14日、オフィス移転とSOC(セキュリティオペレーションセンター)の開設に伴い、パートナーとユーザーを対象に「攻撃手法から学ぶマネージドセキュリティ」セミナーを開催した。また同日、SOCから提供する「AhnLab Managed Security Service(AMSS)」をリリースした。

 セミナーでは、まず山口社長が「最新セキュリティ事情とアンラボの役割」について講演。韓国本社のキム・ホンソンCEOがアンラボの提供する次世代のセキュリティについて説明したほか、また本社のグローバルサービスチームのシン・ホーチュイ・マネージャーが「韓国におけるAMSS Case Study」を紹介し、日本法人のセキュリティサービス部の金泰鎮部長が「攻撃手法別に置けるアンラボマネージドセキュリティサービスの役割とベネフィット」について語った。

 アンラボは、1995年に創業者のアン・チョルス氏が韓国で立ち上げたアンチウイルスソフト「AhnLab V3」の開発会社。設立後6年で、韓国の証券市場である「KOSDAQ」に上場した。山口社長は「本社から増資を受け、これまでのライセンスビジネスからサービスのビジネスに大きく移行する。今後グローバルでは、アジアを中心にサービスを展開し、ナンバーワンのマネージドサービス企業になる」と意気込みを語った。

 また同社のキム・ホンソンCEOは講演のなかで「来年はアンチウイルスソフトのマネージドサービス『V3MSS』としてSMBマーケットに投入する。顧客のニーズはよりサービス型に移行していると認識している。アンラボは顧客のニーズをきちんと汲み取り、質の高いサービスを提供していきたい」と話した。

 また、アンラボは当日、住商情報システム、ネットワールドとの協業も発表した。住商情報システムのデータセンター「netXDC」のユーザー向けに、またネットワールドの販路を活用して中堅・中小企業向けに、AMSSユーザーを開拓していく。

 発表では、ネットワールドのマーケティング本部の日浦武仁氏が協業について説明。ネットワールドは「戦略的にセキュリティを強化している」として、両社協業により「ネットワールド経由なら、リセラー網を使い、AMSSと他のセキュリティ製品を組み合わせたワンストップサービスを実現できる」と話した。

 アンラボAMSSはオンラインゲーム会社、iDC利用ユーザー、中堅・中小企業を中心とした月額のネットワーク遠隔監視サービス。24時間365日モニタリングを行うSOCと、インシデント発生時に復旧作業などを行うSWAT(駆けつけ)チーム、韓国本社の悪性コード分析機関ASECが連携してワンストップで提供するもので、顧客のダウンタイムを抑制できるのが強みという。(鍋島蓉子)