設計開発支援ツールベンダーのケン・システムコンサルティング(高橋俊夫社長)は、自社のシステム開発ツール「Xupper(クロスアッパー)II」関連製品についてターミナル・サービスなどを利用して遠隔利用できる事業の拡大を検討している。同ツール類を従量課金制で提供することで、より幅広いSIerやユーザー企業のシステム部門に利用してもらうことを狙う。

幅広いSIerやユーザーを確保へ

 「XupperII」は、システム・ソフトウェアの上流分析・設計工程から下流製造までの生産性を高める開発ツールだ。同ツールは、1994年に受託開発用ツールとして開発したもので、毎年のように改良を加え、今年の製品で「Ver.7.0」となっている。管理者による進捗管理や内容のレビューが容易にできる「リポジトリ(データベース)」管理・検索機能を備えていることが特長。累計導入ライセンス数は大手企業を中心に5400、実働中のライセンスは2000に及ぶ。

 06年には、システム開発の下流工程をターゲットにした開発支援ツール「MDFrame/X」を発売し、「XupperII」と一緒に使うことで、Javaや.NETアプリケーションの自動生成や各種ツールと連携し、効率のよいシステム開発ができる。「システム開発工程を上流から下流まで簡単に把握することができ、SIerであれば顧客への理解が進む」(高橋社長)という。

高橋俊夫社長

 現在は、大企業のシステム部門やシステム子会社、常駐してシステム開発するSIerなどを中心に販売を仕掛け、「まずは大規模ユーザー向けに拡販し、安定的な利用者を増やす」(高橋社長)方針だ。しかし、一部ではターミナル・サービスなど遠隔から「XupperII」などを使ってシステム開発できるサービスを始め、これが高い評価を得ていることから、従量課金制で利用できる仕組みを拡大することを検討しているのだ。

 現在、同社ツールはユーザー企業のシステム部門や大企業システム開発を手がけるNECソフトなどが購入、利用する割合が高い。これに従量課金制のサービスを加えることで、全国の中堅SIerなど幅広い層で拡大できるとみている。(谷畑良胤)