中堅SIerのウイング(新潟市、樋山証一社長)は、プログラム開発を極力なくした業務ソフトモジュールの販売を本格化させる。プログラムを自動生成する開発ツール「GeneXus(ジェネクサス)」を活用したもので、販売管理や生産管理のモジュール、システムテンプレートを独自に開発。これまで直販をメインとしてきたが、GeneXus用の業務モジュールなどでは、新たに販売パートナーを募って拡販につなげる。

樋山証一社長
 同社は、GeneXusを使うことで、SI案件のプログラム開発コストを大幅に削減している。突発的な仕様変更にも短期間で対応してきたことが評価され、受注を伸ばしてきた。GeneXusは、システム開発全体の作業工数を30~50%削減でき、少人数で付加価値の高いシステム構築が可能になる。さらに今回、同社が開発したGeneXus用のシステムテンプレートや業務モジュールを使えば、「作業工数の80%カットも実現可能」(樋山社長)と、自信を示す。

 GeneXusを使いこなすには、ある程度のノウハウが必要であり、「GeneXus単体でのライセンス販売は難しい」ことを経験してきた。このためGeneXusを活用したSI案件を自ら率先して手がけ、実践のなかで培ってきたシステムテンプレートを体系化。業務モジュールは、卸業や通販業、小売業向けの販売管理、製造業向け生産管理などを製品化した。今後は、販売パートナーの協力を得ながら、年商200億円程度の中堅ユーザーをメインターゲットとして売り込みに力を入れる。こうした取り組みにより、今年度(2010年7月期)はGeneXus関連のビジネスを前年度比で倍増させる。(安藤章司)