三和コムテック(柿澤晋一郎代表取締役)では、2009年6月に発売したSOAベースのツール「KONA」が堅調にユーザー企業を増やしている。現段階で大手企業を中心に複数社が導入。ユーザー企業数として、今年度(10年3月期)末までに15社を獲得する方針だ。

 「KONA」は、基幹システムとウェブアプリケーションの統合が可能なツールで、ユーザー企業がマッシュアップツールとして複数の異なるシステムやデータを容易に複合利用できることが特徴となっている。既存システムの変更やカスタマイズしなくてもウェブシステムと連係するほか、短時間で簡単に構築することができる。

 同社では昨年6月から同製品を市場投入、製造や金融、業界団体などを中心にアプローチをかけたことで複数の企業をユーザーとして獲得した。柿澤社長は、「年度末までに15社への導入は固い」と自信をみせている。

 同製品の開発で他社と異なるのは、米国ベンチャーに委託したこと。同社が米国でオフショア開発のビジネスを手がけているということだ。柿澤社長は、「他社は中国やインドなどでオフショア開発を進めているが、ITに関する最先端の技術力や情報をもつ米国企業に依頼したほうが良質な製品が開発できる」と判断している。同社と委託先で新市場の創造を見据えた共同開発を追求しているという。米国をオフショア先と捉えた場合、コスト高になるなどという問題が出てくるが、「コストパフォーマンスが高い製品が開発できるので、十分な利益を確保することが可能」としている。(佐相彰彦)