パナソニックソリューションテクノロジー(福地孝志社長)は、OCRやドキュメント管理などの製品・サービス提供で販社の拡大を図る。ユーザー企業などからの問い合わせが急増しており、販社経由でさまざまなシステムを提供できる環境を整えて、中堅・中小企業(SMB)市場を中心に新規顧客を開拓していく。OCRと文書管理を連携させたシステム提案も進める方針だ。

 パナソニックソリューションテクノロジーのOCR関連ビジネスは、自社ブランドのパッケージ製品をはじめ、開発キットやOEM(相手ブランドの製品供給)、他社製品へのバンドルなど提供形態が複数あることが特徴だ。販売は、ユーザー企業への直接提供やSIer経由での提供など複数の経路をもっている。

 一方、ドキュメント管理ではシステムとして「GlobalDoc5」を提供しており、社内文書や電子メール、マニュアル、提案書、FAXなどの一元管理が可能なことを売りとしている。同システムも、ユーザー企業への直接提供と間接販売で流通させている。

 両事業に共通しているのは、ドキュメントを含めたデータ管理の意識がユーザー企業に高まっていて、需要が拡大する可能性を秘めているということだ。とくにSMB市場でのニーズが顕著に現れているという。OCRに関しては、「問い合わせが前年と比べて2倍程度に膨れ上がっている」(一法師誉・プロダクト第2グループOCR営業チーム主任)という状況だ。ドキュメント管理では、「業務効率化やセキュリティへの関心が高まっていることから、中堅企業を顧客として獲得したい」(南方健也・プロダクト第1グループソリューション第1チーム主事)という考えを示している。そこで、両事業ともに販社の拡大に踏み切ることにしたのだ。

 販社として獲得しようとしているのは、OCR分野ではディストリビュータである。スキャナメーカーや複合機メーカーなどとのアライアンスによって、「10社程度を確保する」(一法師・OCR営業チーム主任)という計画を立てている。パッケージ製品の販売伸長が狙いで、SMBを新規顧客として開拓するためにキャンペーンなども実施した。ドキュメント管理ではSIerとのパートナーシップ深耕を進めており、「中堅企業が顧客対象のパートナーとして15社程度を獲得する」方針を示している。(佐相彰彦)

南方健也・ソリューション第1チーム主事(左)と一法師誉・OCR営業チーム主任