青森県八戸市に本拠を置く吉田システム(岩舘光雄社長)は、食品加工業、流通業特化型のソリューションを提供すべく、事業部を再編し、それに適合する新規案件を開拓する部隊を設置した。景気の影響を受けにくい業種の開拓により、安定的な案件獲得を目指す。

自社開発パッケージ拡販へ

岩舘光雄社長
 吉田システムは建設関連の事業を手掛ける吉田産業のグループ会社として、八戸を中心とした幅広い業種に対してシステムを提供している。同社は昨年夏に食品加工業のシステムをパッケージとしてまとめ、それに伴い新規事業として業種に特化した案件を獲得すべく、営業体制を刷新した。営業部隊を3グループに編成し、第一営業部は既存顧客の深耕、第二営業部は食品加工業、第三営業部はもともと強みをもっている流通業の案件開拓をそれぞれ担う。

 景気の影響で、売り上げが落ち込む業種が多いなか、食品関連の業種も影響を受けているが、「他の業種と比べると、落ち込みが小さい。食に関する問題が続出したことにより、安全に対する意識が取り沙汰されているからこそ関心が高い。当社の成長の軸の一つとして推進していきたい」(岩舘社長)という。

 同社では、これまで手掛けてきた食品関連のシステム開発をもとに基幹業務システム「アシストBusiness」を開発。まずは水産加工業をターゲットに導入を進め、徐々に他の食品についても拡販を進めていきたい考えだ。

 「アシストBusiness」は、食品加工業向けに開発された基幹業務システム。原価管理、製造管理と販売管理でデータ連動することができるほか、ロット管理によるトレーサビリティを実現できるのが強み。ユーザー企業に合わせたカスタマイズを行い、食品加工業のほか、機械加工業にも納入している実績がある。

 岩舘社長は「安定している業種を見極めてターゲットに定め、成長の糧としなければ、ローカルのITベンダーは生き残っていけない」と、今回の体制刷新の狙いを語った。(鍋島蓉子)