【上海発】文雅科信息技術(上海)(ウイングアーク上海、笽島純総経理)は、6月3日、上海市の花園飯店で、「ウイングアーク上海パートナーズフォーラム2015」を開催し、日系ITベンダー向けの新たなパートナー制度を発表した。従来はパートナーと個別契約を結んでいたが、公式な制度を始動することで、営業・技術支援や優遇策の充実を図り、パートナーを広く拡充。中国での日系企業向けビジネスを加速させる。(真鍋武)

大垣考広
副総経理
 ウイングアーク上海の主要事業は、BIツール「Dr.Sum EA」「Motion Board」と帳票作成・運用ツール「SVF」のプロダクト販売である。2015年4月時点で、累計導入企業数は155社にまで拡大している。中国工業和信息化部(工信部)によると、中国のBI市場規模は、2018年にかけて年平均15~16%台で成長する見通しだ。ただし、ウイングアーク上海の顧客は、8割方がローカル企業であり、日系企業向けビジネスは、2014年度(14年12月期)下期に力を入れ始めるまで手薄だった。大垣考広副総経理は、「日本のウイングアーク1stのお客様で、中国に進出している日系企業は1175社あるが、実際の中国の日系導入数は33社と、リーチしきれておらず、成長余地は大きい。パートナーの皆様と共に開拓していきたい」との意欲を示す。

 新たなパートナー制度は、ウイングアーク上海の製品に、ハードウェア・ソフトウェアを組み合わて提供する 「ゴールドパートナー」と、チャネル販売の「シルバーパートナー」、相手先ブランド製品にウイングアーク製品を組み込むなどして提供する「バンドル・OEMパートナー」の3種類。大垣副総経理は、「当社製品を扱うことができる技術者が2人以上いれば、ゴールドパートナーになっていただける」と説明する。パートナーに加入すれば、営業トレーニングや業界・業種別のデモ用KPIテンプレートの提供といった販促支援や、技術トレーニングへの無償参加などの技術支援を受けることができる。

 同時に、7月1日に出荷を開始するBIツールの新バージョン「Dr.Sum EA 4.1」「MotionBoard 5.5」では、価格改定を行うことを発表。これまでの「Dr.Sum EA」シリーズでは、日本のライセンス体系とは異なる同時ログインユーザー数による課金を行っており、「MotionBoard」では、日本のライセンス体系よりも高額な価格設定となっていた。

 新バージョンの「Dr.Sum EA 4.1」では、日本と同じクライアントフリーライセンスを適用し、「MotionBoard」は指名ユーザーライセンスの価格を低減。これによって、製品の競争力の強化を図る。