サイボウズ(青野慶久社長)は、6月14日、大企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」シリーズのクラウド版「Garoon on cybozu.com(以下、Garoon)」の機能を強化し、アップデートしたことを発表した。

サイボウズ
池田陽介
Garoonプロダクト
マネージャー
 機能強化のポイントは“大企業向けの機能”を追加したところにある。具体的には、「スケジュール上での参加者の出欠確認機能」「施設予約を承認制にする機能」の二つが主な新機能である。これらについては、大企業ユーザーから要望の多かったという。

 Garoonはもともと大企業向けだが、今回のアップデートで大企業向けを強調するのにはわけがある。それはサイボウズが自社で実施したアンケート結果から、大企業でクラウド版を検討する傾向が強くなっているからだ。これについてサイボウズの池田陽介・ビジネスマーケティング本部Garoonプロダクトマネージャーは、次のように語っている。

 「今年の3月に当社で従業員1000人以上の企業を対象にアンケート調査を実施した結果、次期グループウェアを検討するにあたって、47%がクラウドと回答している。クラウドとオンプレの両方を検討するという回答は28%だった。合わせると75%がクラウド版グループウェアを検討することになる。そのため、大企業への普及を見据えて機能を強化した」

 多くの大企業はすでにグループウェアを使っていることもあって、サイボウズが実施したアンケートは“次期グループウェア”を対象にしている。つまり、今回の機能強化によって、リプレース案件を獲得していく考えだ。そこでサイボウズは、機能強化に加え、大企業での導入数が多いIBMの「Notes」をターゲットとしたマイグレーションプログラムを用意している。

 「Notesユーザーは、自社の現状が把握できていないケースが多い。長いこと使っているため、導入時の担当者が異動しているなど、マイグレーションするにも何から手をつけたらいいのかわからない状況にある」(池田マネージャー)。そこでサイボウズは、Notesの導入で実績が豊富なパートナーと組んで、Notesの現状を把握するための「無償アセスメントサービス」を提供している。また、マイグレーションを実施するにあたっては、グループウェア部分をGaroon、業務アプリケーション部分をサイボウズのPaaS「kintone」を活用するといったように、パターン化することによってマイグレーションを実行しやすくしている。(畔上文昭)