【上海発】菱洋エレクトロ(大内孝好社長)は、ASEAN地域でのITシステム事業を本格化させる。ASEAN地域には、すでにバンコク、シンガポール、クアラルンプールに拠点を有しているが、これまでは半導体の販売事業が中心だった。昨年5月に、タイ現地法人でITシステム事業を立ち上げた。2015年内に現地でのシステム販売のビジネスライセンスを取得し、営業活動を本格的に開始する。(真鍋武)

菱洋電子(上海)
栗城利章
マネージャ
 ASEAN地域では、菱洋エレクトロがITシステムの実績を豊富に有する中国の経験・ノウハウを横展開する。

 中国現地法人の菱洋電子(上海)は、2007年からITシステム事業を展開済みで、現地の日系企業を中心に、ITインフラの構築・導入や、ソリュ―ション・サービスを提供している。2014年度(14年12月期)のITシステム事業の売上高は約14億円。昨年は、業務提携先の神州数碼(デジタルチャイナ)が中国全土に抱える拠点網を活用して、共同で中国の日系企業に対する保守サポート事業に乗り出したほか、ITホールディングスグループ(ITHD)のクオリカと協業し、生産管理システム「AToMsQube」の販売を開始している。

 菱洋電子(上海)のITシステム事業を率いる栗城利章マネージャが、ASEAN地域の営業活動を指揮する。第一弾のターゲットは、菱洋エレクトロが得意とする日系製造業のタイ拠点だ。帝国データバンクによると、2014年1月時点でタイには3924社の日本企業が進出しているが、このうちの56%が製造業となっている。栗城マネージャは、「ITインフラの新規・リプレース案件を積極的に刈り取っていくほか、主力商材として、クラウド型の生産管理システムをタイでも拡販したい」と意欲を示している。