【上海発】NEC(中国)(日下清文総裁)は、7月3日、中国・上海でプライベートイベント「NEC Innovative Solution Fair 2015」を開催した。上海と北京の交互でNEC(中国)が年次開催しているイベントで、8回目となる今年は、重点領域のスマートシティ分野を中心に最新ソリューションの展示やセミナーを実施した。上海の政府関係者や企業の情報システム担当者ら約1500人が来場した。(真鍋武)

 イベントの冒頭、日下総裁が挨拶し、今回のテーマ「智慧之城 創想未来(Smart City Bright Future)」を紹介。NEC(中国)では、ITを活用した次世代都市「スマートシティ」を重点分野として、「安心・安全(セキュリティ)」「健康(ヘルスケア)」「環境(エネルギー)」に関わるソリューションを提供している。日下総裁は、例としてセキュリティ分野の顔認証エンジン「NeoFace」を挙げ、「米国国立標準技術研究所(NIST)が主催した性能評価コンテストで、世界一位の評価をもらっている」とアピールした。NEC(中国)では、地場のSIerやカメラメーカーと連携して、NeoFaceを中国の政府機関や空港、オフィスなどに販売している。

 展示会場では、最新のソリューション約50種類を紹介。顔認証エンジンを用いて、入学試験などでの替え玉受験を防止するソリューションや、中国で問題になっているPM2.5などの大気汚染物質をセンサ機器を通じて観測できるソリューションなどが来場者の注目を集めた。

 NEC(中国)の本社会計2014年度(15年3月期)の売上高は約800億円。2015年度には、これを1000億円に引き上げることを目標としている。中国国内事業の拡大に伴い、すでに売上高に占めるオフショア開発の割合は1割程度に縮小しており、日下総裁は、NEC(中国)グループが抱える約2000人のSEについて、「従来はオフショア開発を手がけていた人材を、国内向けのソリューション開発に移行させている」と説明した。

顔認証エンジン「NeoFace」を搭載したソリューションを紹介する日下清文総裁

顔認証エンジンを用いて、受験票の顔写真データと本人とを照合。替え玉受験を防止する

タクシーや店舗などにセンサ機器を設置して、各地の大気汚染物質量を観測する