10月5日、ハンコム(Hancom Inc、イ・ホング代表理事)は、インターネットに接続するだけで、オフィスプログラムを簡単に利用できる企業向けクラウドサービス「Netffice 24」をリリースした。同時に、エンタープライズ向けクラウドサービス市場への本格参入を発表した。

 Netffice 24は、PCやモバイル向けオフィス製品とウェブオフィスなどを含むオフィス製品のフルパッケージだ。また、クラウド型イメージ編集ソフトも含まれており、デバイスやOS、ウェブブラウザなど、使用環境に制約がないうえ、自由にグーグルドライブ、Dropboxのようなオンラインストレージと連動することができ、使用環境ストレージに対する制約を打ち破った。

 さらに、ユーザー企業が要望するサーバーにクラウドオフィスを構築する「オンプレミス」サービスも開始した。通常業務で使用する文書やメールに添付されている資料の外部流出を防ぐセキュリティを強化したサービスだ。セキュリティを重視する企業が増加している市場環境で、シェア拡大の差異化ポイントであるとした。

ハンコムの本社ビル
 韓国の大手ソフトウェア企業であるハンコムは、韓国語圏のビジネスに最適化した独自のワープロソフトで、韓国ではマイクロソフトのMicrosoft Wordを抑えて、文書処理ソフトウェア市場でトップシェアを誇っている。7月29日に発表された第2四半期の決算発表によると、売上高と営業利益は、それぞれ前年同期比の13%増、14%増の225億ウォンと95億ウォンで、四半期実績で過去最高を記録した。

 韓国国内における事業が堅調に成長していることで、Netfficeとグローバル基準に適応したHTML5基盤のウェブオフィスのリリースを機に、グローバル市場に本格的に参入する構えだ。グローバルにおける互換性、実用性を強化したマルチ言語対応の製品・サービスでヨーロッパや中東、中国市場への進出を加速化するとし、その地域に合ったマーケティング戦略を積極的に取り入れていく計画だ。イ・ホング代表理事は、「15年は韓国国内事業を基盤に、海外市場への展開に注力する年になる」と、海外市場での成長に期待感を表した。(文/鄭麗花)