プライム・ストラテジー(中村けん牛・代表取締役)は、WordPressの高速動作が可能な仮想マシン「KUSANAGI」を、Amazon Web Services(AWS)向けに無償で提供を開始した。また、10月30日に米国・ニューヨークに新法人のプライム・ストラテジー・ニューヨークを設立し、現地に本拠地を置くグローバル企業向けの営業活動を開始している。

中村けん牛
代表取締役
 KUSANAGIはCMS(コンテンツ管理システム)のWordPressを動作させることに特化した仮想マシンで、WordPressとその利用に必要なミドルウェア類が導入されたイメージとして提供される。WordPressを高速動作させるための最適化が施されており、KUSANAGIを利用することでアクセス数の多いサイトでも安定したコンテンツ配信が可能になる。

 今年7月のAzure対応を皮切りに、SoftLayer、さくらのクラウド、ConoHa、Z.comと対応クラウドサービスを拡大してきたが、今回は国・言語などの設定を可能にした「国際化対応版」をAWS向けに提供する。AWS Marketplaceにマシンイメージとして登録されているため、AWSユーザーは簡単な操作でKUSANAGIを利用できる。KUSANAGIのAWS対応については、アマゾン データ サービス ジャパンの今野芳弘・パートナーアライアンス本部長も期待を寄せており、AWSでも活用が伸びているWordPressを高速に実行できる環境を、世界のユーザーに向けて提供できる点が支持を得ているという。

 プライム・ストラテジーは日本とインドネシアの拠点でWordPressサイトの運用・コンサルティングを手がけてきたが、9月にシンガポール、10月に米国と相次いで海外拠点を拡大した。中村代表取締役によると、「グローバルでビジネスを展開する企業から、コンテンツ配信の地理的最適化を図りたいというニーズが近年高まっている」といい、米国に本社を置く企業が、アジア市場向けには、ネットワークで生じる遅延を防ぐため、シンガポールなどに置くエッジサーバーからコンテンツを配信するといったケースが増えているという。

 WordPressを利用したサイトの運用、パフォーマンス最適化に関して、アジア、米国両地域の顧客から、より充実したサポートを求める声が上がっており、今回の海外体制強化でそれらのニーズに応えられるとしている。また、パフォーマンスの高さやマルチバイト環境対応といった技術面に加え、中村代表取締役は「“日本品質”のきめ細かなサポートも現地の顧客からは評価が高い」と話し、日本のインテグレータならではの柔軟な対応は、米国市場においても強みになるとの考えを示している。(日高彰)