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日本ワムネット オンラインストレージが2年連続のシェアNo.1 国産サービスの強みを発揮
2015/12/17 19:07
週刊BCN 2015年12月14日vol.1608掲載
石澤幸信
代表取締役社長
国産サービスという強みもある。社内のデータを外部に預けるということは、高いセキュリティ対策が求められるだけでなく、ユーザー企業のルールに則った多くの要件が提示される。「ユーザー企業の要望に応えるかたちで常に機能アップをしてきている」。そうした積み重ねもあって、この1年の大きな動きとしては、金融機関や学校関係での採用が増えたという。「金融機関では、支店間でのファイル共有基盤として採用されることが多いが、金融機関と顧客とのファイル共有にも使われるようになってきている」。すでに多くの実績があることから、金融機関がオンラインファイル共有基盤に求める“ツボ”も把握できているとのことである。
オンラインファイル共有市場での地位を盤石にするべく、日本ワムネットは現在、“ファイルを渡さないファイル共有”サービスの「GigaCC View」に注力している。実データを送信せずに、ウェブブラウザによるファイルの閲覧を実現するサービスである。ファイルの不正利用防止や著作権保護、公開前の確認用などのニーズに応える。また、閲覧したページや時間などのログ管理機能も装備している。「GigaCC Viewは、引き合いが増えている。要望の多いGigaCC ASPとの連携についても、来年の対応を予定している」と石澤社長は話す。
また、他社のサービスとの連携にも、今後は注力していく考えだ。10月27日には、ファルコンシステムの認証システム「WisePoint Shibboleth」との連携を発表している。また、マイクロソフト「Office 365」のモバイル版との連携も予定している。
「ファイル共有は提案しやすいため、パートナー企業ではドアノックツールにするケースも多い」と石澤社長。機能強化を継続的に行い、パートナーとともに、オンラインファイル共有市場を盛り上げていく考えだ。(畔上文昭)
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