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TKC ISOの個人情報保護認証を取得、世界で三社目 番号収集・保管サービスの差異化要因に
2015/12/17 19:07
週刊BCN 2015年12月14日vol.1608掲載
社長
角社長は、「DC全体の実力を上げる取り組みは、継続してやってきた」と振り返る。ハード面では、「テクノロジーの急速な進化は、サーバーやストレージ、通信機器の世界にも当然波及していて、当社DCを構成する機器も、法定耐用年数の5年を待つことなく、ほぼ3年単位で最新の機材に入れ替える」(角社長)という基本方針を採っている。SIベンダーとしては富士通をパートナーとして、新興ベンダーの製品も導入しつつ、ミッションクリティカルな業務に耐え得るシステムを構築し、トラブルのない運用を続けているという。
一方でソフト面では、運用の自動化技術などを開発・導入してきたほか、DC運用に携わる社員の育成にも力を入れてきた。「自前の設備は自前の社員で運用するのが当社のポリシー。24時間365日の運用なので、働く社員の数もそれなりに多く確保する必要がある。疲れも溜まるし、夜中に業務にあたる機会はなるべく減らしたいということもある」と角社長は話す。人材確保・育成、運用技術の高度化の両面で積極的な取り組みを進めてきたことが、ISO/IEC27018の早期の認証取得につながったという手応えを感じているようだ。
TKCは、これを追い風として、給与計算システムの既存ユーザー約10万社のうち、約半分にあたる5万件ほどのユーザーがPXまいポータルを導入することを目標に、拡販に取り組む。また、新規ユーザー向けにもPXまいポータルの安全性と信頼性を訴求し、給与計算システムとセットでの導入を促していきたい考えだ。(本多和幸)
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