リバーベッドテクノロジーは今年、ソフトウェア技術によって複数のWAN回線の効率的な運用・管理を可能とする「SD-WAN(Software Defined WAN)」製品を発売する。「SteelOS」と呼ばれる同社の新しいネットワークOSを搭載したアプライアンスとして提供する予定で、WAN回線にかかる費用や管理のコストを削減する。

米リバーベッド
テクノロジー
ジェリー・M・ケネリー
会長兼CEO
 企業の支社などの拠点では、本社との接続に専用線やIP-VPN回線が用いられている。これらの回線はインターネット接続回線に比べ高コストだが、管理やセキュリティなどの理由で、支社からインターネットに接続する際も、いったん本社を経由するネットワーク構成にしている企業も多い。SaaSの利用など最終的にインターネット側へ出て行く通信について、支社からインターネット接続回線に直接流すことができれば、専用線の帯域を削減し、通信コストを下げることができる。

 SD-WANを導入すれば、複数のWAN回線を論理的に集約し、トラフィックに応じて通信経路を動的に選択できるので、専用線とインターネット回線の使い分けによるコスト効率の高いネットワークを構築できる。米国本社のジェリー・M・ケネリー会長兼CEOは、「SD-WANはトラフィックに応じて最も高速な経路を選択でき、回線に冗長性をもたせることもできる。コストとあわせると三つの利点がある」と話し、コスト削減以外にも多くの導入効果を得られる技術と説明している。

 これまで日本でリバーベッド製品のユーザーは多国籍企業が中心だったが、SD-WANは国内で複数の拠点を展開する企業にもメリットがあるため、同社顧客層の拡大が期待される。(日高彰)