中国聯通(チャイナユニコム)と欧州の大手通信事業者であるテレフォニカは1月5日、中国に合弁会社として智慧足迹数据科技(Smart Steps Digital Technology)を設立した。出資比率は中国聯通が55%で、テレフォニカが45%。中国聯通のネットワークリソースや顧客基盤、テレフォニカの「Smart Steps」などの技術を活用し、中国でビッグデータ関連サービスを提供していく。

 Smart Stepsは、ネットワーク加入者の位置情報などのデータを利用して、特定の人物がいつ・どこで・何をしたのかといった行動分析をすることができる技術。データ収集元の匿名性は確保する。テレフォニカは、数年前に欧州やラテンアメリカ市場で同技術を活用したサービスを商用化しており、一定の実績を挙げている。同技術は、交通やスマートシティ、小売り、観光、公安、金融、不動産など、広域な分野での応用が可能だ。

 中国聯通とテレフォニカは、2009年に戦略的協力関係を締結。互いに少数株式を持ち合っており、スマートフォン調達やデータセンター(DC)サービスなどをグローバルで共同展開している。今回の合弁会社設立は戦略提携の一環として、中国のビッグデータ市場を開拓するために行った。

 中国信息通信研究院の「中国ビッグデータ発展調査報告(2015年)」によると、14年の中国ビッグデータ市場規模は84億元で、15年は前年比38%増の116億元に拡大の見込み。15年9月には、中国国務院が「ビッグデータの発展を促進する行動綱要」を公表するなど、今後の市場成長が期待される。