1月6日、韓国のセキュリティ専門ベンダーのソフトキャンプ(ベ・ファングックCEO)は、中国のクラウドおよびセキュリティベンダーI雲溪信息技術(Ecloudriver、張慧代表)と業務提携し、中国市場の開拓に乗り出すと発表した。

 2011年に設立されたEcloudriverは、プライベートクラウドおよび情報セキュリティ専門ベンダー。15年、京東服務市場(サードパーティソフトウェア・サービスとテナント企業間の取引サイト)におけるセキュリティUSBメモリの販売数1位を記録するなど、中国セキュリティ市場における成長が目覚ましい。

 ソフトキャンプは、DRM製品の「S-Work」APIをEcloudriverに提供し、中国市場に向けた製品づくりを実現する。設計図面(CAD)や開発ソース、大量の顧客情報などの非構造化データを脅威から守るため、段階的に中国の市場の開拓を目指す。

 第一段階は、B2C向けにS-Work製品の外部転送ソリューションの機能を活用して、安全かつ外部との業務連携強化を図る製品を開発。第二段階では、エンタープライズ向けにPC、モバイル端末用の情報流出防止ソリューションを開発し展開を図る。第三段階では、 SaaSプラットフォームを開発し、アプリケーションサービスの充実を図っていく。

ソフトキャンプのべ・ファングックCEO(左)
Ecloudriverの張慧代表

 情報セキュリティは、国家安全保障の観点から中国政府がもっとも重要視する分野。中国大手IT調査会社のCCIDコンサルティングによると、14年の中国情報セキュリティ市場の規模は226億8千万元(約4318億円)で、前年同期比の18.5%増だった。イーグルセキュリティやFasooなど、韓国有数のセキュリティベンダーが中国現地企業と業務提携を結び、中国市場の開拓を精力的に行っている。

 中国の市場開拓のキーは、いかに複雑な認証制度や規制を乗り越えるかにある。ソフトキャンプの海外事業部のアン・ギヒョン部長は、「中国市場にマッチした製品・サービスで、セキュリティ市場の確固たる地位を築きたい」と抱負を語った。(文/鄭麗花)