2月4日、韓国の大手システムインテグレータのLG CNSは、マレーシアの国家プロジェクト「グレーターKL」(2010年6月に発表した『第10次マレーシア計画』中期経済開発計画の一つ)の一環である大量高速輸送(MRT、Mass Railway Transit)システム構築を受注したと発表した。

 マレーシア政府はMRT計画を通じて、公共交通機関の利用率を09年の18%から20年には40%まで引き上げるとしている。また、首都クアラルンプールの31のMRT駅と居住地域をつなげる支線バスをスマート交通技術の活用により運行し、交通の流れの最適化を図る。今年、マレーシア政府はMRT2号、3号線などの都市鉄道建設に30兆ウォン(約3兆円)を超える政府予算を投じる予定だと発表している。

 LG CNSは、バス運営管理システム(FMS、Fleet Management System)および料金自動徴収システム(AFC、Auto Fare Colleciton)を受注した。FMSはバスにGPS受信機や車両端末機、通信モデムなどを設置し、バスの現在地や運行スピードなどの関連情報を無線通信ネットワークを通して、中央制御センターに送る。これらの情報をリアルタイムに収集、処理し、バス運行効率を上げられるシステムだ。一方、AFCはバスや地下鉄、都市鉄道など、公共交通の統合料金徴収システムである。

LG CNS本社ビル

 LG CNSは12年に1400億ウォン(約149億円)規模にのぼるMRT1号線の通信ネットワークシステムの構築を担当するなど、マレーシアの主要交通関連事業を担ってきた。今回の受注事業規模は、120億ウォン(約13億円)で、17年7月に開通する予定。

 LG CNSの交通事業部門のイ・ウンジュン常務は、「11年のクアラルンプールのバス運賃徴収システムやホームドアシステムなど、数々の実績をつくってきた。今後は東アジアや中南米、ヨーロッパ、中東など、海外交通市場の開拓に努めたい」と、グローバルにおける競争力強化を図る構えだ。(文/鄭麗花)