レノボは、ジュニパーネットワークスとの業務提携を発表した。狙いは、同社が次世代データセンターと呼ぶ、ソフトウェア定義型データセンター(SDDC:Software-Defined Data Center)に必要な製品ポートフォリオをコンプリートすることにある。

米レノボ
カムラン・アミーニ
GM、Server Business Unit
Enterprise Business Group
 「当社は、2012年にコンバージドインフラストラクチャの提供を開始し、昨年はハイパーコンバージドインフラストラクチャの提供を開始するなど、データセンター(企業内のオンプレミス環境を含む)で求められるソフトウェア定義型の製品を提供してきている。ただ、SDDCを実現するには、当社にはソフトウェア定義型ネットワーク(SDN:SoftwareーDefined Network)関連のソリューションがなかった。そこでSDN分野でグローバルトップのジュニパーネットワークスとの提携に踏み切った」と、米レノボのカムラン・アミーニGMは、提携に至った背景を説明する。レノボは、今回の提携によってジュニパーネットワークスの製品を販売し、サポート窓口も一本化する。

 パブリッククラウドは、柔軟性と俊敏性の高さにより、IT調達のあり方を大きく変えた。なかでも変化の激しいビジネス環境では、パブリッククラウドの活用が有効とされる。ただ、オンプレミス環境に対するニーズも根強い。アミーニGMは、「なんでもパブリッククラウドとはならない。ユーザー企業は最適な環境を賢く選択している」と米国でのユーザー動向を語る。

 そのため、ユーザー企業はオンプレミス環境においても、パブリッククラウドと同等の柔軟性や俊敏性の高さを求めている。

 ミッションクリティカルなシステムが求める環境においても、柔軟にスケールできるのが、コンバージドインフラストラクチャ製品とハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品である。コンバージドインフラストラクチャは、プライベートクラウドやサーバー仮想化に必要な環境をパッケージ化し、DC内への展開を容易にしている。また、ハイパーコンバージドインフラストラクチャでは、さらにストレージを加えてパッケージ化されている。

 「クラウドの進化のスピードは速いが、企業のDCもまた変貌している。SDDCは、拡張性と柔軟性をもたらすこれらのメリットは現在のDCにおいて意味のあることだが、将来のDCにとっても意味がある」と、アミーニGMはSDDCの将来性を主張する。米金融機関のビジネスニーズを考慮しても、SDDCの方向は間違っていないとしている。(畔上文昭)